メディテーションを日常に

欧米でメディテーション(瞑想)を学んできた私にとって、自宅でメディテー ションすることはもちろん、買い物や食事に行く前後に市中のメディテーションス タジオで軽く座る(瞑想する)ことや、沢山の人が集うイベントである種特別感 をもって瞑想することなどは、日常の一コマでした。 しかしながら、日本でメディテーションを日常にするのはなかなか難しい現状で す。私が生活している東京でも、まだまだ気軽に通えるメディテーションセンター は少ないですし、イベントの類はまだ始まってもいません。 日本でメディテーションを学ぶには、お寺や山の中の瞑想道場に通うしかなく、時間的にも心理的にも大きな負担がかかるものであるように感じる方や、『私の人 生には関係のないもの』と思っている方も沢山いらっしゃるのも実情です。20年以上にわたって日本と海外を行き来する生活を送ってきた私は、こうした日 本と海外のメディテーションへのイメージのギャップに違和感を感じ続けてきまし た。そして年齢を重ねるにつれ、私自身のメディテーションのトレーニングが進む につれて、このギャップを誰かが埋めるべきではないか?と想いが次第に大きくな りました。私の瞑想の師であり、人生の師でもあるDavid Nichternから長い間学んできたこと は、『メディテーションを学ことは人生を学こと』です。メディテーションを日常にすることは、しっかりとした心の明晰や鋭い洞察力を培い、仕事や 家庭といった日常の中に起こる様々な問題に取り組み、しなやかで余裕のある心か ら生まれる優しさとともに人生を歩むこととも言い換えることができるかもしれません。メディテーションとは、日々皆さんが過ごしている日常の中でどれだけ座る(練習)することができるか、さらに毎日の仕事や家庭の様々な問題に常に取り組むこ とことができるか、がとても重要なポイントになります。日本でメディテーションを学びたいと思った方が、気軽に学べ、気軽に座れ、気軽 に集まれる場所があり、メディテーションを日常にして頂けるようなライフスタイ ルが人生を進む道のひとつの選択肢になればと切に願っています。

河津祐貴